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もう私、生徒じゃない
第3章 木曜日の午後
2週間ほど続いたオリエンテーションが終わり
ぱらぱらと授業が始まっていた。
「藍、おはよ」
教室で特に指定されている席に座っていると
明るい声をかけられた。
「おはよう紗希子ちゃん」
私も挨拶を返す。
紗希子ちゃんは同じコースの数少ない女子で
オリエンテーション2日目に声をかけてくれた。
それからは学校内では
一緒に過ごす時間が長くなっていた。
自分とは違い、スタイルが良く
美人な彼女と一緒にいると
自分にもっと自信がなくなっていくけれど
それでも彼女は自分の見た目や私の見た目なんて
気にしていないように接してくれる。
まだ短い付き合いだけれど、
数年後も普通に時間を作って
会っているような未来が見える。
そのくらい、紗希子ちゃんのことを
大切な友人だと思っていた。
だから、授業の間の5分休憩で
職員用の男子トイレから聞こえた
若い教師たちの会話に耳を疑った。
ぱらぱらと授業が始まっていた。
「藍、おはよ」
教室で特に指定されている席に座っていると
明るい声をかけられた。
「おはよう紗希子ちゃん」
私も挨拶を返す。
紗希子ちゃんは同じコースの数少ない女子で
オリエンテーション2日目に声をかけてくれた。
それからは学校内では
一緒に過ごす時間が長くなっていた。
自分とは違い、スタイルが良く
美人な彼女と一緒にいると
自分にもっと自信がなくなっていくけれど
それでも彼女は自分の見た目や私の見た目なんて
気にしていないように接してくれる。
まだ短い付き合いだけれど、
数年後も普通に時間を作って
会っているような未来が見える。
そのくらい、紗希子ちゃんのことを
大切な友人だと思っていた。
だから、授業の間の5分休憩で
職員用の男子トイレから聞こえた
若い教師たちの会話に耳を疑った。