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もう私、生徒じゃない
第3章 木曜日の午後
すると、トン、トンと
一定のリズムで近づいてくる足音に気づいた。
恐怖に支配され、しゃがみ込んだまま
さらに自分をキツく抱きしめる。
自分の足元に影が差した時ビクンっと身体が跳ねた。
頭上から人の気配がする。
それでも顔を上げられずにいると
少しボリュームを抑えた声で話しかけてきた。
「大丈夫?」
その声に反射的に顔を上げ、
なぜか訪れた安心感に涙が滲む。
そこで私は思い出した。
今日は木曜日。
木曜日の午後の授業は楽しみにしていた
高橋先生の担当だったと言うことを。
一定のリズムで近づいてくる足音に気づいた。
恐怖に支配され、しゃがみ込んだまま
さらに自分をキツく抱きしめる。
自分の足元に影が差した時ビクンっと身体が跳ねた。
頭上から人の気配がする。
それでも顔を上げられずにいると
少しボリュームを抑えた声で話しかけてきた。
「大丈夫?」
その声に反射的に顔を上げ、
なぜか訪れた安心感に涙が滲む。
そこで私は思い出した。
今日は木曜日。
木曜日の午後の授業は楽しみにしていた
高橋先生の担当だったと言うことを。