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もう私、生徒じゃない
第2章 清潔な生徒
朝まで仕事をしていた。
今日は新入生の入学式だ。
一睡もできなかったが欠席はできない。
普段は着ないスーツに腕を通し
ネクタイを結ぶ。
うまく結べなかったし
10代の頃に作ったスーツは
今は痩せてしまってブカブカだ。
髪もボサボサだけど
もう時間がない。
講師業をはじめて今年で2年目。
今年からは担当する授業数も増える。
そんなにスグ辞めることはないだろうし
スーツを新調しても良いかもしれない。
「行ってきます。」
玄関に立てかけてある写真たてに
触れながら発した言葉は
びっくりするくらいかすれていた。
今日は新入生の入学式だ。
一睡もできなかったが欠席はできない。
普段は着ないスーツに腕を通し
ネクタイを結ぶ。
うまく結べなかったし
10代の頃に作ったスーツは
今は痩せてしまってブカブカだ。
髪もボサボサだけど
もう時間がない。
講師業をはじめて今年で2年目。
今年からは担当する授業数も増える。
そんなにスグ辞めることはないだろうし
スーツを新調しても良いかもしれない。
「行ってきます。」
玄関に立てかけてある写真たてに
触れながら発した言葉は
びっくりするくらいかすれていた。