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雪の日に祝福を・・・。
第8章  2人の夢
  


 》 》


 日常は、どんなモノであっても安心する。たとえ一般からかけ離れた〝日常〟だったとしても。

 彼の夢に私も乗りかかったのは、追って見たかったからだ。とても・・・倖せな日々だった。


 《 《


 絵画コンクールを調べてもらい自分で問い合わせもして調べ尽くした結果、春のコンクールが1番間近で大きいものだと判った。


「燵夜くん。」


「なに?なんだか楽しそうだね。」


「ええ。絵画コンクールのことを調べてみたの。」


 家に帰り食事を作る彼の背中に声を掛ける。


「え・・・・・・?」


「沢山あって困ったんだけれどね。春のコンクールが1番間近で大きいものだって判ったの。」


「よく、調べたね。」


「ええ。なんだか余計なことをしたかしら?」


「いや、そうじゃなくって・・・」


「だったら。コンクールに出す気はある?」


  
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