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婚約者の帰還(くすくす姫後日談・その1)
第4章 復習と上書き
「知ってようが、ヤッてようが、別に構わねぇぞ?…過ぎたことだ、仕方無え」
サクナは髪にちゅっと口づけて手を離し、親指で姫の唇を撫でました。

「だが、やり方を知ってるんなら、」
そして、その親指で姫の唇を割りながら、言いました。

「…俺と一緒に、復習しような。」


「っ…」
スグリ姫は寝台の上に座って言われるがままに、「復習」してみせておりました。
断ることも、できたかもしれません。
けれど、誰かとのお手合わせでヤッただろうと言われたことを断ることは、サクナに対して酷いことのような気がしたのです。
その上、サクナは気付いていませんが、その「誰か」は、サクナの良く知っている人物――サクナの幼馴染の、タンム卿だったのです。

(断って、これ以上何か聞かれたら、もしかして、分かっちゃうかも)
そんなことになって、もし何かあったら、どうしたらいいのか分かりません。

(…それよりは、「復習」する方が良いよね…)
「っあん!!」
考え事をしている時に急に太腿に触られて、姫はぶるっと震えました。
「上の空じゃ、復習にならねぇぞ?」
サクナは太腿をするりと撫でると、その手を太腿に添えて、言いました。
「…もっと足開け、スグリ」
「ぁ…んんっ」
触っているうちに知らないうちに閉じかけて行く脚を大きく開かされ、姫は恥ずかしさで体中真っ赤に染まりました。

「ふっ…」
「その調子だ。…さっきのも混じって出てきてるな」
脚を開くと見えてしまうそこから視線を逸らすようにして触っているのですが、目の前の床にサクナが座っています。
ちょうど、寝台に座っている姫の弄っている部分と、同じ位の目の高さです。
見られている、と思うと脚が閉じてしまうのですが、先程大きく開かれた今は、サクナの目の前に全てが曝されておりました。

「っ、はぁ」
姫が前にやってみるように言われたのは、潤みの部分に触ってみろということだけです。
今日のそこは姫が自分で触る前から、自分が出したものとサクナが出したもので、ぐちゃぐちゃに濡れておりました。
(っやぁ…どろどろっ……あ、ぴくぴくって…)
先程一度上り詰めた名残りでしょうか。
触れている場所は時折、姫自身の意思と関係ない別の生き物のように、ひくひく動いておりました。

「…つまんねぇな。」
いつまでも同じことばかりしている姫に焦れたのか、サクナがぼそりと呟きました。
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