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陽向の恋
第2章 ニ

「……ありがと、陽向」

「いえいえ!」

 複雑。……だ。こうして陽向が嬉しそうに自分の胸を触ってくれるのは嬉しい。仕事中まで考えるのはどうかと思うが。

 でも、冷静に考えると……陽向って、私のおっぱいが好きなだけじゃね?

 仰向けに寝た格好で、両胸を何度も掬い上げる様に揉み回されながら、ふと考える。

 もし私の胸が小さかったら、陽向は私に告白してきただろうか。質問したいけど。

 そのまま私は、考えるのをやめた。

「……」

 やっぱり良い。もしそうだとしたら嫌だ。だから、知らなくて良いことは知らないままで良い。

「苗ちゃん?ぼーっとしてるけど、大丈夫?風邪引いた?」

「……ううん。大丈夫」

「ごめんね。俺一方的で……疲れてるなら言ってね。今日は我慢するから」

「大丈夫よ。……だから、して」

 私の様子に気付いて陽向が手を止め、心配そうに質問すると、私はにこりと笑う。

 それにホッと安堵して陽向はまた直ぐに胸を揉みながら、私の唇に深く口付けた。

「んっ…………」

 ぬるついた舌を口内へ差し込まれながら、パジャマのボタンを上から順に外されていく。

 1番目、2番目、3番目……と、そこで陽向が手を止め、今度はパジャマから溢れ出てきた2つの胸の膨らみを揉みしだく。

「んっ……ふ……」

 ねっとりと舌を舐められながら、優しくゆっくり両胸を揉み回され、私は意識がぼーっとしながら、同時に体温も上昇した。

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