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会員制秘密趣向倶楽部 ~お好きなプレイを~
第1章 プロローグ
―― プロローグ ――
「はい。会員制倶楽部です」
電話に出た涼子(りょうこ)が相手に告げる。
「色々な子を揃えておりますよ。ええ。おります」
そう答えた涼子は四十二歳で、ここの社長。
年齢よりは若く見えるが、いつも和服で色っぽい立ち振る舞い。
「はい。解りました。すぐに行かせますね」
電話を切ると、涼子は隣のフロアへ行く。
そこにはソファーや机があり、一見してスナックのよう。五人の女性達がそれぞれのことをしていた。
ソファーに寝転がってスマホのゲームに夢中なのは、二十二歳の芹那(せりな)。
ソファーで話をしているのは、二十歳の莉子(りこ)と二十五歳の梨香(りか)。莉子は若く見え、セーラー服とツインテールがよく似合う。
2人ともまだ若いが、プライベートでそれなりの経験を積んでいる。
反対側のソファーで話しているのは、二十七歳の詩織と三十五歳の美希。
美希の方は既婚者だが旦那は海外出張が長く、この仕事をしていた。
勿論全員、容姿端麗。スタイルに違いはあっても、みんな客に人気があり、リピーターも多くいる。
涼子がこの仕事を立ち上げて五年だが、芹那と莉子以外は当初からのメンバー。
会員制にしたのは、秘密が漏れない為。
元々高級クラブで働いていた涼子には、客を見つけるのもたやすいことだった。
相手は地位や名誉がある者で、秘密を漏らされたくない。その利害は一致している。
「梨香ちゃん、ご指名よ」
「はーい」
涼子の言葉に、梨香が元気よく立ち上がる。
梨香の自慢は巨乳。細見の体にIカップ。
今立ち上がった時でさえ、揺れるのが解るほど。
「はい、住所」
「ああ、いつもの人かぁ」
いつも梨香を指名する巨乳好きで少し変わった嗜好の持ち主。
一応住所が書かれたメモを受け取った梨香が、奥の更衣室へ入って行く。
その途端隣の部屋の電話が鳴り出し、涼子は急いで戻った。
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