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会員制秘密趣向倶楽部 ~お好きなプレイを~ 
第2章  着衣メイド


「ああんっ、もっ、ヤあっ、ダメぇっ、んんっ」
 私はもう限界。
 イク瞬間は気持ち悦いけれど、もっと長く今の状態でいたい。永遠にセックスが続けばいいのに。
「梨香? イきそう? イってもいいよ?」
 そんな言葉を聞くと、我慢出来なくなってしまう。
「ヤあっ、ああっ、もうっ、イクぅっ! はあっ……」
 頭の中が一瞬真っ白になり、痙攣したように全身が震える。その後は力が抜けて、シーツを掴んでいた手も離れていた。
「んっ……、あっ……」
 ご主人様も何度かグラインドをして、イったよう。
「あんっ……」
 性器を抜かれる刺激に反応すると、ご主人様が笑っている。
 コンドームの処理をすると、ご主人様は添い寝をして来た。
「梨香。可愛かったよ……」
 もっと続けて欲しくても、私は束の間のメイド。これ以上ねだることは出来ない。
 ご主人様は少し乳房を弄んだ後、シャワーを浴びて着替えるように言う。
 私は少しフラつきながら、バスルームへ行った。
 シャワーでアソコを綺麗にしてから、ここへ来た時の服を着る。
「梨香ちゃん。はい、これ」
 部屋へ出ると、封筒が渡される。
 封筒にしてはカナリの厚さ。秘密を守ることで、料金は高額。でもそんな額、この人には大したことがないんだろう。
 こんな時は、どうしてか少し切ない気持ちになってしまう。
「また呼んでね。梨香、待ってるからぁ」
 そんな気持ちを隠すように、わざと甘えて見せる。
 部屋を出て、私は溜息をついた。
 それは、切ないことと、足りないことへ。
「今晩はオナニーしないと、眠れないな……」
 誰もいない廊下で呟いてから、下りのエレベーターに乗った。



つづく



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