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第5章 逃避

教室へ戻る

「早見ぃ　聞いてくれ！　彼女が妊娠したかもしれないんだ！」



俺の姿を見つけると佐々木が走ってやってきた　
悪友？そんな言葉がぴったりなこいつ



「彼女ってお前。彼女いたの？」


「ひでーな早見ぃ。聖華女子の子に告られたっていったじゃん！それで先月ついに処女をいただいた訳だが・・・ついついゴムし忘れてよぉ」



「馬鹿なやつ。知らねぇよ」



「彼女、責任取ってとか言うしまじで困ったわ
今日病院行くって言ってんだけど、デキてたらどうしよう俺っ・・・」



デキてたら？
“あなたがさんざん中出しした・・・”

さっきの桜木の言葉が頭に響く


俺の子供？
そしたら彼女は俺の物に？


彼女が手に入る？



「早見ぃ俺の話きいてる？」



今まで避妊を怠ったことはなかった
妊娠とかまじ困る

そんなことにしばられるのはごめんだと思っていた


でも彼女なら・・・

彼女を縛れるなら・・・