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第6章 再会

彼の言葉に

彼の言葉に嘘がないことはわかった…

まっすぐな目




「・・・」

ポタっ…　　　ポタっ…



気づくと頬を伝う涙・・・


「えっ・・・　ごめん。なんでっ？　困らせた？」



彼が焦っているのがわかる



「違うの・・・
うまく言えないんだけど、安心したっていうか。
私、怖かったの。怖くて逃げ出したの」



涙で滲む視界に　彼の心配そうな瞳


「怖いって?」



「あなたに初めて触れられた日。

私はきっとあなたに惹かれたんだと思う・・・
あなたに会えるのを、あなたに触れられるのを、
どこかで期待してた。
でも・・・
あなたは高校生で私はもうすぐ30歳。
相手にされっこない。遊びか気まぐれなんじゃないかって…・・・だからあの日。
あなたが目を覚ます前に帰った。そして電車に乗るのをやめたの」




話終えるとまた彼との年齢差に悲しくなる

30歳・・・彼はびっくりしてるだろうか・・・



「関係ないよ」



「えっ…」



「年齢とか関係ないよ！だって俺たち、名前も何も知らないで求め合ったじゃん。
ただ、ただ純粋に相手を欲しいと思ったんじゃないの？少なくとも俺はそうだよ！明日香さんが何歳とか関係ない。明日香さんだから好きになった。明日香さんが欲しいんだ！」


「・・・・・」


涙・・・　止まらない・・・

彼の言葉がすっと胸に入ってくる

「俺の彼女になってくれる？　俺のものになってよ…」

コクんっ・・・

うなずくだけで精一杯だった・・・


「やったぁー！　すっげー嬉しいっ！」