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第17章 昭和のテレビＣＭ（改訂新版）

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昭和のドキドキ映像がネット上で動画が見られるのが現代だ。
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ボディシャンプーのＣＭに女性の肌が映るのは現在でも当たり前だが、
当時としても画期的で話題となったシリーズＣＭがあった。
公募で集めた一般の未婚女性をヌードで撮っているのだ。
コンセプトは、露骨に言えば、初夜の花嫁。その恥ずかしくて嬉しい、初めての裸身を浄めるボディシャンプー。

これが前述のようにネット上で見られる。
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ゆっくり歩く裸の女性の上半身をカメラは背後から追うように撮る。彼女は額縁のような背景におさまり、商品のシャンプーをささげ持つ。同時に乳房は両腕で隠される。

裸身を見られて照れたように微笑む女性もいたが、大半は平気な表情を浮かべていた。
だからこそ、このＣＭは清楚でみずみずしいものとして受け止められたのである。クレームもなかった。
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しかし、当時の週刊誌が撮影現場をレポートしている。

レポートは明かす。
画面ではへそまでしか映していないが、ちゃんと下も脱いでいたことを。
自前の下着を取り去り、極小のショーツに換えさせられて撮影に臨んだということを。

乳首をニプレスで、下腹部を小さな布で隠しただけのギリギリの姿──繰り返すが、公募の一般女性である。

彼女たちがヌードという非日常に馴れてしまわないように、羞恥が継続するように、全裸よりも恥ずかしい姿にする必要があった、ということだろうか。

それにしては女性の表情は穏やかだ。
お尻も隠せないショーツにも順応したということになる。

正真正銘の一般女性なのだが。
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