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いつまでも思春期
第17章 昭和のテレビCM(改訂新版)

お酒のCMだった。

ほろ酔いの気持ちよさの表現に、女性の脚線美を起用していた。

サラリーマン風の男性が盃だったかコップだったかに乗って笑いながら飛行するだけのCMなのだが(変な一寸法師だ)、
背景の波模様をよく見ると、すべて女性の脚なのである。
数人分の脚がラインダンスのように並んでいるのを微妙に斜めから撮っているから、重なりあって縞模様や波模様に見えていたのだ。

体育座り膝の下のトンネルや、うつぶせのふくらはぎスレスレを飛んで楽しそうだ。

現代なら、CGでどうにでもなる。理想の曲線が自由自在だ。

しかし、これは相当古いCMで、これにも週刊誌のレポートがある。

実際にヌードモデルを使って撮影し、生々しくならないように着色加工しただけの単純明快な作品なのだ。

これも全身は映らない。
最後のほうに腕を伸ばしてイタズラな紳士を捕まえようとする描写はあるが、顔も体も見せない。
それでも、ヌードモデルたちは素っ裸だった。全員が、最初から最後まで。

確かに、直立やうつぶせではヒップラインまで撮られている。
だが、そのカットだけショーツを外せばいいのでは? 他はピキニスタイルで構わないのでは?

事情があったらしい。

たとえば、お尻。
膨らみが二つとも見えると芸術的ではなくなると判断され、片方だけ曲線が重なる最も美しい角度を決めるのに、お尻丸出しのモデルたちの順番を入れ替えたり立ち位置を修正したり、かなり時間を要したという。
短い時間にバラエティに富んだポーズを見せているが、現場ではかなり過激というより過酷だったはずで、羞恥など感じる暇もなかっただろう。
語弊があるだろうが、モノ扱いだ。

集中力、体力、指示への即答性。あらゆる条件をクリアするのがプロのヌードモデルだったということか。

ヌードモデルとしても、慣れているオールヌードが一番自然に仕事をこなせたとみるべきなのだろう。

記事では、「羞恥の現場でも明るい笑顔のモデルたち」とあるが、
本当に羞恥だったのか。
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