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僕の彩芽
第10章 十

「えっ?お、お酒?のの飲んでませんけど?」

「ポチからアルコールの香りが……」

 私の首に顔を近づけ、匂いを嗅ぐ。

「ちょ、くすぐったいですよ……」

「動くな」

 私が身を捩らせても、首に顔を埋めながら。秋人さんは突然首筋を舐めた。

「ちょっ?!何してるんですか!」

 いいい今、舐めた!この人!私の首を!

「秋人さ……アッ……」

 首筋から、耳へ移動していく舌。翻弄される……。体が金縛りにあった様に動かない。

「アッ……秋人さん……」

 くすぐられる耳孔。上昇する体温。……悪戯で?私の反応を楽しんでる?

そのまま私は秋人さんに体を預けたまま、いやらしい舌使いに魅了された。




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