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僕の彩芽
第13章 十三

「……んっ……ふっ……んっ……」

 荒々しくも甘い口付けが気持ち良くなり、目を閉じる。柔らかな唇の感触と熱に、体が蕩けそうになる。

「……ふっ……う……んんっ……」

 舌先を唾液ごと吸い上げられると、鼻腔から吐息がまた漏れた。くちゅくちゅと淫らな水音が和室に響き続ける。

「秋人さ……好き……大好き……」

 自分も必死に舌を絡め、ぬるつく舌を吸い上げた。不思議だ……。秋人さんとこうしている事が……。借金で売られたのに、秋人さんを好きになるなんて……。


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