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僕の彩芽
第4章 四

 せめてバスローブに着替えたいんだけど……。秋人さんからの無言の圧力には敵わない。

「じゃあ。失礼します……」

 恐る恐る秋人さんの膝の上に頭を置いて、ソファへ仰向けに寝そべる。途端、無表情の秋人さんと目が合ったが、

「……座れって言ってんだよ。お前バカか?」

 鋭い目付きで睨まれ、慌てながら体を起こした。

「すいません!すいません!」

 変だなと思った!やっぱり膝枕なわけないか!

「じゃあ、今度こそ失礼します……」

 頭を下げながら、秋人さんに背中を向けて膝の上に座る。……とまたすぐに聞こえてくる低い声。耳元で、怒りを纏いながら聞こえてきた。

「俺の方を向いて座るんだよ……ふざけてっと犯すぞ」

「すいません!すいません!」

 顔を青ざめながら、私は秋人さんの方を向いてまた座り直した。

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