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くすくす姫の誕生日(くすくす姫後日談・その4)
第1章 熱の明くる日
「あー!起きてるっ!!!」

スグリ姫は、和やかに謁見を終えました。
先日の第一回の謁見で、姫の決意の確認は終わっていたので、サクナのその後の具合とか、付いて来た従者は無事帰っただろうかとか、サクナの故郷に行く日は快復してから改めて決めようとか、姫の誕生日のお祝いの晩餐会についてとかの、話がややこしくなりようがない話題しか、なかったのです。
スグリ姫は謁見が終わった時、先日姫がうっかり口を滑らせた「王と后の馴れ初め」について、母であるお后様からの追求が無かったことに、ほっとしました。

謁見を無事終えて、サクナの様子を見に立ち寄ったら、寝てるだろうと思っていた本人が、起き上がっていたのです。
姫は心配なのと腹立たしいのと顔が見れたのが嬉しいのとが混ざったーーけれどいくらか腹立ちが勝った、ぷんぷんした態度で言い放ちました。

「もー、まだ起きちゃだめでしょ!寝てっ!」
「もう治った。」
姫の腹立ちも何処吹く風で、サクナは平然と嘯きました。
「うそっ!」
「嘘じゃ無え。さっき大臣様がわざわざ様子を見に来て下さったが、大丈夫そうだなっておっしゃったぞ。で、飯の手配をしてくださって、風呂も入った」
スグリ姫はそれを聞いてもまだ疑わしそうにサクナを見ましたが、確かに昨夜見に来た時よりは顔色も良くなって、元気そうではありました。

「大体、嘘言って何の得が有るんだ…いや、得は有ったっけな。」
「え?うそ言って、得?」
姫は思わず、熱の有る無しの追及を忘れて、得ってなぁに?と聞いてしまいました。
「お前、『熱下がるまでもう絶対しない』って言ったよな?ってことは、下がったらヤッても良いってことだろ」
「はぁあ!?ばっかじゃないのっ!!!」
それを聞いて姫はかぁっとなりましたが、サクナは真顔で答えました。

「馬鹿じゃねぇ、本気だ。それに、聞きてえ事もある」
「聞きたいこと?」
「ああ。そのためには、ちょっとこの辺を剥かねぇと、」
そう言いながらサクナは、姫の襟元のボタンに手を掛けました。
スグリ姫は何が何だか分からないうちに、ボタンを上から二個ほど外されてしまいました…が、そこで気付いて、不埒に振る舞う手を除けました。
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