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くすくす姫の誕生日(くすくす姫後日談・その4)
第5章 くすくす姫の誕生日
「…疲れた…」
そろそろ辺りが寝静まろうという時間、お誕生日の行事を終えたスグリ姫と婚約者は、姫の部屋の長椅子に、並んで座っておりました。

「え?お誕生日の晩餐、大変だった?」
サクナが疲れたと言うのは珍しいことだったので、姫は少し驚きました。
「いや…むしろ、昼がな…」
姫は自分の方にもたれかかって来たサクナの頭を、自分がよくしてもらっているように、よしよしと撫でました。
「お昼?お昼はそんなに人は居なかったわよね?」

昼餐は家族で摂る慣わしだったので、食卓に着いたのは王と后、ハンダマ王太子とレンブ妃、スグリ姫とサクナだけでした。
姫の予想通り、レンブ妃はいち早くスグリ姫の指輪、それから揃いの首飾りと腕環に気付き、それについて尋ねてきました。
それらがサクナからの誕生日の贈り物だと答えると、レンブ妃は興奮してはしゃぎ、ハンダマ王太子は妻に同意しながら苦笑し、王妃はにっこり微笑んでサクナとスグリ姫を物言いたげに交互に眺め、そして、王は泣き笑いのような複雑な顔になりました。
その後食事が進んでからも、王は誰かの話に相槌を打つことはしましたが、自分からは殆ど喋らず、時折サクナを見ている様でした。
さしずめ、「可愛い娘を我が物にした事を指輪なんぞ贈って露骨に宣言してきた男に何か言いたい」「何か言いたいが先刻王妃に釘を刺された」「娘の誕生日に娘を悲しませたくは無い」という辺りが渦巻いた結果が、その態度だったのでしょう。
その気持ちは理解できたので、王の視線が時々痛かったものの、それは甘んじて受けなくてはいけない物だと耐えました。
耐えはしましたが。

「…夜まで、長かったぞ…」
「そんなに疲れたの?それなら、今日はもうゆっくり眠りましょうね」
頭を撫でているうちに、すっかり母のような気持ちになってきたスグリ姫は、サクナに優しく語りかけました。すると。

「馬鹿言うな!今から寝んだぞ?!ゆっくり眠ってたまるかよ!」
姫にもたれて大人しく撫でられていたサクナは、「もうゆっくり眠りましょうね」と言われた途端、座り直してスグリ姫を抱き寄せました。

「そんなこと言う奴はまず、お預け喰らった褒美を寄越せ」
そう言って姫の唇を食み、吸い上げてから深く合わせて、お互いの舌を絡ませて、口の中で遊ばせ合いました。
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