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愛しき俺の半身
第5章 母親



いつもと同じ帰り道のはずなのに、やたらとイライラとして嫌な感じがする。

時々、感じるこの嫌な感じ…。

星桜に何かが起きているという不安を感じる。

気持ちだけが焦る。

家に着くとロードバイクを停めて、すぐに玄関を開ける。

星桜の靴を確認する前に


「いやああぁーっ!」


星桜のとんでもない声が家中に響き渡る。


「星桜!」


叫んでリビングに飛び込んだ。

そこからは全てがスローモーションのように見えた。

リビングのソファーに星桜が仰向けになっている。

その上に小汚い男が乗っている。

誰だ!?

小汚い男が驚愕の顔をして星桜の上から離れた。

下半身に小汚い男のもっと汚いものが見えた。

身体中の毛穴が開く感覚がする。

血が沸騰して見えている光景に赤みがかかる。

誰だ!?

お前!?

星桜に何をした!?

次の瞬間には男を殴りつけて飛びかかっていた。

倒れた男に馬乗りになり、ひたすら男の顔を殴りつけた。

拳が肉にめり込む嫌な感触がする。

拳が血に塗れる。

殺してやる!

本気でそう思って男の首を締めた。


「いやぁぁぁっ!いやぁぁぁっ!」


星桜の悲鳴が何度も聞こえる。


「何やってんのよ!?」


星桜以外の女の声がした。

振り返ると数年ぶりの母親がいる。

スローモーションだった景色が一気に普通の速度で動き出す。

男が血塗れで泡を口から出していた。


「いやああぁぁああっ!」


星桜の悲鳴が続くから慌てて星桜に駆け寄った。


「星桜!」

「いやぁぁーっ!」


髪を掻き毟るように星桜が頭を抱えて振り回す。


「星桜!」


ただ星桜を落ち着かせようと抱きしめる。


「ちょっと!あんた!あんた!しっかりして!」


母親は男に駆け寄っていた。



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