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第7章 退院

｢平熱は高めですか？｣

｢いえ、むしろ低いほうです。｣

｢そうですか、さて困りました。
お約束通り週末までに貴女を治すことが出来ませんでした。｣

｢あの、週末とは金曜日中だったのですか？｣

｢僕のイメージはそうでしたが、｣

｢最長、日曜日に退院出来れば、週末というのではないでしょうか。｣

篠宮さんが医者として約束を守れなかったことを気にしていると思い、落ち込まないように言ってみた。

篠宮さんは自分の睡眠時間を削ってまで看病してくれたのだから、力不足ではないと…


｢いや、実はですね。｣