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第4章 絶対安静

彼女に出来なかった約束を果たした男の存在に、僕は想像して涙していた。


霞…

大学に受かった報告にあの地を訪れようと思っていた。

でも、まだ父の監視の目が厳しく、あの一家に迷惑がかかるかもしれなかった。
口止め料など渡されて、おじさんが悲しむ顔も見たくなかった。

それに、東京の大学に行き医者になることは、霞の未来とは重ならない。
それを告げにいくことも出来なかった。