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第4章 絶対安静

だから、父の病院で働くつもりもないと言った。
家出以来の僕の反発に、母が父を宥めて説得し、なんとか実現したのだ。

４月から働き始め、まだ、専用のカウンセリングルームはない。
医師の控え室として僕の部屋が用意されたのが珍しいくらいだった。

でも、実際にカウンセリングを必要とする人は沢山いて、今は病棟の面会室を使ってカウンセリングする。

働き始めて３ヶ月、ようやく軌道に乗り、僕の存在があるから、うちの病院を選んだという患者さんが入院するようになってきた。