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再会 ∽∝∽初恋は実らず?∽∝∽
第5章 雨粒
「いただきます。」
深めのオーブン皿一杯に敷き詰められたパンプディング…
どんなものだか初めてだった。
篠宮さんが大きなスプーンで取り分けてくれる。
パンがプリンに染み込んでいるようだった。
レーズンやプルーンも間に入っていて、甘い香りはこれだった。
スープをいただくとトマトベースに形が崩れるほど煮込まれたじゃがいも、豆、キャベツ、人参、ブロッコリー、玉ねぎと本当に具沢山だった。
「あっ、優しくて美味しい。柔らかくて食べやすいです。」
「取れたての野菜の旨味を味わいたくてね。ベランダでプランター菜園をしているんですよ。」