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再会 ∽∝∽初恋は実らず?∽∝∽
第5章 雨粒
「じゃあ、食事が終わったら、ちゃんと寝てくださいね。」
「大丈夫ですよ。」
「だめです、先生が倒れたら私も困りますから…」
「わか…りました。」
篠宮さんは怒られた子供のような表情で私にペコリと頭を下げた。
温かく甘い匂いが充満してきて、お腹が鳴りそうになってきた。
「さあ、出来上がりましたよ。食べたら睡眠タイム守りますから…」
篠宮さんがお盆に沢山乗せてやって来た。
「わあ、すごい。これ、何ですか?」
「パンプディングです。」
「スープも美味しそう。」
「沢山野菜を煮込みましたからね。プディングはレーズンとプルーンを入れました。たぶん木田さんは貧血気味だと思ったので…」