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再会 ∽∝∽初恋は実らず?∽∝∽
第5章 雨粒
そのまま、篠宮さんに手首を掴まれたまま誘導される。
雨上がりの爽やかな天気だった。広めのベランダにぐるっとプランターが置かれていた。
雨露を纏った葉がキラキラと輝いて美しい。
「沢山の種類を作ってるんですね。」
「一人分だからね、少しずつ育てて色んなものを毎日採れるようにしているよ。」
「あ、ミニトマト実が成り始めてますね。」
「うん、赤くなり始めるのはまだまだ先かな。」
セロリやレタス、葉物野菜など沢山の種類だった。
「そうだ、ブロッコリーを全部食べてしまったから、また、植えましょう。
やってみますか?」
「はい、こんな小さな種なんですね。」
父が同じく庭で野菜を作っていたが、あまり手伝ったことがなかった。