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再会 ∽∝∽初恋は実らず?∽∝∽
第5章 雨粒
「これもね、自己免疫力を高めるおまじないなんですよ。特に子供によく効く。
『痛いのやだから、頑張って治そう。』って具合にね。」
「へ…私、子供扱いですか?」
「っふふ、そうやって意地になるところ、まるで子供ですよ。まあ、効果はありそうですね。」
篠宮さんは片手で私の両手首を掴み直し、空いた手で私の肩を子供を宥めるようにポンポンと優しく叩く。
ああ、本当にこの人と一緒にいると落ち着く。
そして、この優しい手にずっと包まれていたい。
「じゃあ、家の菜園を見ていただきますか。」