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アゲマン!
第12章 最後の謎の答え…



軽井沢を出て、龍平と沙那は年明けまでは2人で沙那のマンションで過ごした。

年末に美春が初詣に行きたいと言うから沙那は嫌がる龍平を連れて無理矢理に出掛けたりする事もあったが基本的には龍平が外に出る事を嫌う為に、そのほとんどを沙那のマンションで過ごす事になった。

年が明け、リンが戻って来ると龍平は仕事があるからとアメリカに帰った。

卒業までは、もう龍平に会う事は出来ないとリンが言う。


「何故?」

「うちの会社は企業秘密が多いからとしか言えないわ。」


リンもその答えが知りたくば、契約が切れた時にアメリカに沙那が行くしかない事を匂わせた。

沙那は初めてバイトを始めた。

卒業までの約2ヶ月という短いアルバイト。

沙那のマンションの近くに出来たカフェでオープニングスタッフ募集の張り紙があり、それに沙那は応募をした。

今までのように何もない自分が嫌だと沙那は考えるようになった。

相変わらず自分の身は自分で守れないかもしれないが自分が生きて行く為に必要な事を理奈のように学び身につける必要があると沙那が考えた結果だった。

そんな沙那の前に真希が現れた。


「ご注文は?」


今はカフェでのバイト中であり、真希も無茶はしないと沙那にもわかっている。


「川中 沙那さんが欲しい…。」


真希が冗談っぽく言い、爽やかな笑顔を見せる。


「申し訳ございません。他のお客様の迷惑になりますから…。」


きっぱりと沙那が答える。

店長からナンパの類いが出た場合の対処方法を沙那達従業員の女の子は皆が学んだ事だ。


「なら…、コーヒーを1つ…。」

「ありがとうございます。ご注文の確認をさせて頂きます…。」


沙那は淡々と真希に答えると真希とは全く目を合わす事はなかった。



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