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痴漢野郎 スペシャル
第1章 淫らな通学電車
俺が、その子とはじめて会ったのは、
都内の早朝の電車の中においてであった。

時間は、出勤・登校ラッシュより僅かに早かったので、
それほど混んではいなかった。

ガタンゴトンと走り続ける車内にて、
電車の窓際に設置されていた、長いシート席の中央に、
紺のブレザーの制服を着た彼女が、縮こまって、
一人で、ちょこんと座っていたのである。

学生カバンもスカートの膝の上に乗せていたので、
明らかに、都内のどこかに通う女子高生だった。

ひどく内気な性格なのか、
あまり感情を表に出さないように努めているみたいで、
その素朴な顔からは、おどおどした不安だけが読み取れた。

まさに、俺が探していたタイプの女性なのである。

俺は心弾ませて、
すぐ、彼女の真横にと、割り込むように座ったのだった。

これには、彼女も少し驚いたようだ。

こんなに詰めて座らなくても、座席は十分に空いていたからである。

それなのに、俺はわざわざ、彼女のすぐ隣に腰掛けたのだ。
しかも、グイグイと体を彼女の方へと寄せていったのである。
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