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痴漢野郎 スペシャル
第6章 悪夢のエレベーター
もう何年も会っていなかった、あの女が、
都内の、あるマンションに住んでいたと言う事が分かったので、
俺は、さっそく、数人の仲間を連れて、出向いてみた。
夕刻に、そのマンションのそばまでたどり着くと、
彼女は、ちょうど仕事先の退社時間で、
そのマンションからわずか50メートルぐらいしか離れていない商社ビルから、
歩いて、出てきたところだった。
何年も会う事がなかったのも当然なのである。
彼女は、こんな近場を勤め先にしていたから、
遠出する必要もなく、ずっと電車にも乗っていなかったのだ。
俺と出くわす機会は、たまたまと言う形でも、いっさい無かったのである。