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痴漢野郎 スペシャル
第6章 悪夢のエレベーター

それから数ヶ月後、
俺は、彼女のマンションを久しぶりに覗いてみたのだが、
彼女はすでに引っ越してしまった後だった。

近所の職場も、彼女は同時に辞めてしまったらしく、
どこに行ったのかは、いっさい手がかりは残っていなかった。

俺と彼女の接点は、またもや切れてしまったのだった。

しかし、彼女には、俺から逃げる事なんて絶対に出来るはずがないのだ。

彼女の名前は、もうバッチリと覚えている。
それ以上に、彼女の持つ雰囲気や特徴は、俺の頭の中にと克明に焼きついていた。

俺の他の痴漢ターゲットの女たちと同様にである。

俺には、ほんの少しすれ違っただけでも、彼女の事は一発で分かるのだ。

俺の方は、そこまで彼女については敏感なのであり、
とうてい見逃す事などはないのである。

きっと、彼女とは、またどこかで出会えるはずだろう。

その時は、再び、彼女の体をとことん、もてあそんでやるまでなのだ。

      了



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