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痴漢野郎 スペシャル
第7章 ふろく
 もっとも、このパターンに該当しない女もいた。
 その女性の場合は、彼女のスカートをめくって、パンティの股下越しに、彼女の陰部をさすっていたら、俺がちょっと手を引っ込めた隙に、いきなり、一度の放尿で、大量のオシッコを出しやがったのだ。文字通りの、パンティを履いたままの、女の立ち小便だ。彼女のオシッコは、パンティの底から電車の床めがけて、きれいに一直線に落ちていったのである。
 完全に死角になっていたので、これは人ゴミの中の惨状だったにも関わらず、俺以外の人間には、誰にも、この失禁を気付かれずに済んでいたようである。ただし、彼女の足元の床には、しっかりと水たまりは溜まっていた。
 こんなに堂々と放尿できるなんて、彼女がよほどの厚顔無恥だったのか、それとも、いきなり尿意をもよおした為、我慢する間もなく漏らしてしまっただけなのかは、分からない。
 しかし、失禁しちゃったあとは、目的地がどこかとは関係なく、次に到着した駅で急いで降車してしまうのだけは、お漏らしした女たち全てに共通する行動みたいである。


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