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柊屋敷の嫁御様(くすくす姫後日談・その5)
第13章 柊屋敷の嫁御様
「そこは違わねぇだろ?脱がねぇと汚れるって、バンシルも言ったろうが」
それを聞いた姫は、はっとしました。
「っ…バンシル…まさか…買収…あのドレスは、賄賂…!?」
「あ?何言ってんだお前。ドレスは元々、お前がバンシルに贈りたいって言ったんだろうが」
「あ、そっか…わわわわ!」
気が付けばスグリ姫の背中はすっかり剥き出しになっており、そこに柔らかくて暖かいものがちゅっと触れて離れました。

「ぁんっ!じ、自分で脱ぐっ!お願い、あとは自分で脱がせてぇえ!」
「お。朝っぱらから積極的だな」
「違うっ!違ぁうぅうう!!」
「だが、残念ながら遅かったぞ…ほら」
「きゃああ!」
サクナの言葉と共に、姫のドレスがはらりと床に崩れました。
「やだっ!ばかっ!横暴っ!」
「酷ぇ言い草だな。お前の忠実で有能な侍女の頼みを聞いただけだぞ?」
サクナは丸くなってしゃがみ込んだ姫を退けてドレスを床から拾い上げ、皺にならぬようにきちんと掛けて、確認しました。
「うん、汚れは無ぇな。ドレスは無事だぞ、良かったな」
「良くな…っきゃぁ!」
「お前は学習しねぇなあ。運ばれる時は、大人しくしろ。特に裸は掴み所が無ぇんだから、危ねぇだろ」
「やん!うそうそ!あ、掴んでる掴んでる掴んでるぅ!!」
「ほら、落ち着け。着いたぞ」
半裸の姫は、リネンの交換を終えたばかりのベッドにふんわり下ろされました。
けれど。
「おい。お前はなんで離れねぇで、くっ付いてんだ?手を離せ」
「だって離れたら、凄く見えるものっ!」
「…今更か。何度も見てんだろうが」
見ているどころか、あらゆる事をされています。

「でもっ…離したら、そのままっ…朝なのにっ、朝から…」
「あー。期待してるとこ悪ぃが、ヤらねぇぞ」
「ばかっ!期待なんか、してないもんっ!!…へ?」
意外な言葉に力が抜けて、姫はサクナから離れてとすんと寝台に落ちました。

「…しない、の?」
「ああ、シねぇぞ?」
サクナは上掛けを引っ張り出して姫に掛けながら答えました。
「…どうして?」
「なんだ、シて欲しいのか?」
「違うっ!…けど、珍しい、から…」
サクナは姫に関しては、据え膳が無くても無理矢理据えて美味しく頂く位の姫馬鹿です。
侍女がごゆっくりと言った程の据え膳を目の前にして、裸に剥いて抱き上げて、寝台にまで乗せたのに何もしないと言われ、姫は逆に不安になりました。
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