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柊屋敷の嫁御様(くすくす姫後日談・その5)
第13章 柊屋敷の嫁御様
「……あきれたの?」
「今更呆れるかよ」
サクナは姫を上掛けごと抱き締めて、ほんの少し涙目になった目蓋に口づけを落としました。

「……あきたの?」
「誰が飽きるかよ、馬鹿め」
今度は唇に何度か口づけが落とされて、強請るように薄く開いた姫の唇と伸ばした腕に絡め取られて、しばらくお互いを味わい尽くしました。

「午前中は仕事があるし、実は髪飾りの他に、もうひとつ頼みがあるんだが…そっちは朝からはちょっと、頼み辛ぇんでな。また午後まとめて、な」
こつんとおでこを付けて話すサクナに、姫はピントの合わないとろりとした目で応えました。

「…また、午後…?」
「おい。お前、朝っぱらからは嫌なんだろ?そんな顔すんな。仕事行きたく無くなるだろうが」
サクナは姫の鼻先に口づけて、髪と背中を撫でました。

「夜じゃ難しい頼みなんだよ。午後つっても殆ど夕方だ。それならお前も、嫌じゃねぇよな?」
「…うん…っんんっ?!ぁ、んっ…!」
「…お。なんだか午後まで待てねぇ感じになって……ぶっ」
サクナに頭を撫でられ、背中からお尻を撫でられた上に脚の付け根の奥の辺りにくちゅりと触れられて、姫は全身かぁっと熱くなって、サクナの顔と頭を枕でぼふぼふ叩きました。

「サクナのばかぁあああ、いじわるうぅっ!!!!もう、さっさと、お仕事に行っちゃえばいいのよーう!!」
「はいはい。行って来ます、『奥様』」
「…おっ…!!」
頬に口づけられ、耳元で不意打ちで「奥様」と囁かれ、姫は反射的に悶えました。

「…ああ、そうだ。行き掛けにバンシルに、ドレスぁ脱がせ終わったって言っとくからな。バンシルが支度の手伝いに来るまで、そこで丸まって小山作って良い子にしてろよ?じゃあ午後な、『奥様』」
「…ぅばかばかばかばかぁああ、もうしらないぃーーーーっ!!」
朝からの色々な事が恥ずかし過ぎて半泣きになった姫は掛け布に包まったまま、寝台の上に身を起こしました。
そしてサクナの出て行った扉に向かって、思いっ切り枕を投げ付けました。
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