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柊屋敷の嫁御様(くすくす姫後日談・その5)
第13章 柊屋敷の嫁御様
「あー、オカズってなぁ、簡単に言やぁズ」
「ず?」
ズリネタだな、と言いかけて、サクナは言葉を止めました。

オカズはともかく、ズリネタは姫が口にすると非常に危険な単語です。おかず?と言った可愛い口調でずりねた?と言われるのは、大いに衝撃的な魅惑のオカズになりそうでしたが、他人に聞かれると厄介です。
サクナは危険を避ける為に、頭を絞って考えました。

「…ず…っと恋人と会えねぇで一人でヤる時に、思い出すとエロい気分を盛り上げられる様な物や事…だな」
「なるほど…おかず…!」
新しい言葉を憶える為でしょう。姫は、おかずおかずと何度かぶつぶつ口にしました。
サクナは、ホッとしました。オカズ程度なら、適当に誤魔化せるでしょう。「奥様ぁお可愛らしい顔してズリネタなんて凄ぇ言葉をご存知なんですねー」と言われて誰かを埋めねばならなくなったり、「あんた私の大事な姫様に、なんっって破廉恥な言葉を憶えさせてんですか!」と誰かに罵られて姫と離縁させられそうになる程の危険は無さそうです。

「サクナ?」
「なんだ?」
サクナが胸を撫で下ろしていると、姫から新たな爆弾が投げつけられました。

「おかず、足りないわ」
「…………は?」

「何日も会えなくなるのよ?もうすぐ帰る日だし…おかず、もっと欲しいわ」
「…お前の恥ずかしさの基準が、分からねえ…」
姫にあっけらかんと無邪気にオカズを強請られて、サクナは頭を抱えました。

「え?!今言ったこと、恥ずかしい?!へんたい!?」
「その言葉ぁ禁止って言ったよな」
「二人ともへんたいなら良いんでしょ?禁止より、その方が良いわ。…帰る前に一回サクナのを挟んでみたかったんだけど…だめ?」
月の物が近くなると挟めなくなるしと呟きながら、姫はふにょんと胸を寄せて見せました。

「…お前の恥ずかしさの基準は、ほんっとに分からねぇな…」
「え、やっぱり、恥ずかしかった?おかずちょうだいってお願いするのは、だめ?へんたい?」
「駄目じゃねぇよ。お前のオカズは、俺のオカズでも有る」
サクナはしばらく考えました。

「…よし。お前が帰っちまう迄に、二人でオカズを貯めるぞ」
「うん!嬉しい!いっぱい貯めましょうね!」

こうして二人の変態は、その日は夜ご飯を食べる代わりに、おかずを貯めるのに励みました。
どんなおかずが貯まったのかは……
二人だけの秘密でございます。
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