この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
柊屋敷の嫁御様(くすくす姫後日談・その5)
第2章 鳥と猫
「五月蠅いわね、鳥だってば、鳥。でも確かに、鳥だと地が出るわ。ぼろが出ないうちに失礼させて頂くわね」
「もう既にかなりぼろぼろ出ておられますが…。ご機嫌よう、小鳥様。」
「ご機嫌よう、家令様。娘と婿殿を宜しくね」
小鳥は家令に視線を合わせ、一瞬瞳を煌かせると、次の瞬間脅えたように、ばさばさっとバンシルの肩から離れました。
バンシルが窓に駆け寄って閂をはずし、外に向かって開いてやると、鳥はすぐさまそこからどこかに飛び去って行きました。

「ふむ。お忙しい王妃様ですなあ」
「あれは鳥ですわ、クロウ様」
ぱたんと窓を閉めながら、バンシルはにこりともせず告げました。

「…後継は、お嬢様ではなかったのですね」
「何のことですの?」
バンシルが平然と尋ねると、クロウの眼は一瞬猫のように閃きました。
「スグリ様が魔女の系譜でも、当主があれほどお望みならと思っておりましたが…そうでないなら、その方が私にとっても、この家にとっても、都合が良い。同じ家に二つの異なった力があることは望ましくない。あなた様なら、この家に来られても留まる時間は限られている。家に血が混ざることも無い」
クロウはそう呟くと、見ていても気付かぬ程、ひっそりと笑いました。

「ああ、あなた様には憶えの無いことでしたね。お許し下さい、独り言が過ぎました」
クロウはそう言ったあとで、茶器を持って立ち上がりました。

「スグリ様をお迎えする準備のための話し合いをする前に、また違うお茶はいかがですか。午後はまだまだ長う御座います」
「…そうですわね。私にも、お手伝いさせて下さいな」
バンシルはお茶の用意をする為に、家令と共に席を立ったのでありました。
/235ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ