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柊屋敷の嫁御様(くすくす姫後日談・その5)
第3章 古傷と爪痕
「…おーい。お前はー、いい加減にしろー」
「ぅ……」
一度落ちて、しばらくしてから目が醒めた…ものの。
スグリ姫は頭から布団を被ったまま籠もってしまって、サクナが何度呼んでも、頑として出て来ませんでした。

「何がそんなに恥ずかしいんだよ」
「う……さっき、へんなこと…」
姫は自分が落ちる前に口走ったことを思い出して、ますますぎゅうっと丸まりました。
「あ?別に、変なことなんか言ってねぇぞ?俺はお前のお」
「いやーーーーーーーー!!」
「何だよ。お前が俺の女なら、俺はお前の男だろ」
「!!!!!!!」
姫は先程自分が口にしたその台詞を聞いて、丸まったまま悶えました。

「そんなもん当然だろ、当然。小山作って籠もるようなことか?」
「だって…身の程知らず…」
「は?」
「すっごくおっきいお家の当主様だって、知ってたけど…今日見てやっと分かったの…いろんな人がたくさん、サクナのこと頼りにしてるって」
(それに、いろんな人がサクナのこと好きだし、「ご存知」だって)
「そんな人を、私の、おっ……お、と…っこっ…て…ひとりじめ…ずうずうしい…わがまま……」

その上、姫の中の何かは、抱かれて奥を穿たれながら、自分を貫いているそれを独り占めして放したくないと、サクナにぎゅうぎゅう縋り付いたのです。
(うねうねしたり…ぎゅうぎゅうしたり…なんなの、私のからだっ…もうやだ…はずかしすぎて、消えちゃいたい…)
一昨日のこともまとめて思い出した姫は、体中がかーっと熱くなりました。

「…お前は、もう全部諦めろ…」
「へ?」
「何度も言ったが、お前にゃ嘘吐くのは無理だぞ」
「うそなんか、ついてない…」
「出て来ねぇでいいから、これ見てみやがれ」
「え?え!?」
姫が小山から目だけ出して見てみると、サクナの右の腰の辺り、ちょうどほくろの並んだ近くに、ひどいミミズ腫れが出来ていました。

「今さっき、お前がやったんだよ」
「ええええ?!」
しがみついたことは憶えていましたが、こんなにひどい傷になるようなことをしたとは、思ってもみませんでした。
「うう…痛そう…ひどい…ごめんなさいぃ…」
「それだけじゃねえぞ。クッソ食い締めやがって」
一昨日はうねうねで今日はぎゅうぎゅうかよ、と姫がさっき思ったのと同じような呟きを漏らしました。
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