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柊屋敷の嫁御様(くすくす姫後日談・その5)
第9章 埃と扉
「…んっ…」
吐息混じりの密かな声と衣擦れの音が、この屋敷の当主の夕暮れ時を過ぎた私室に満ちていました。
声の主であるスグリ姫は、抱き締められて髪を撫でられ、唇が触れ合う度に吐息と共に微かな水音を零しました。深く軽くを繰り返し、執拗に口づけは続きました。

リンゴ畑を散歩したあとで、姫とサクナは屋敷に戻りました。
屋敷に戻ると、姫はどこにも寄らず真っ直ぐに、サクナの部屋に押し込められました。それなのに、サクナはちょっと待ってろと言い置いて、どこかに行ってしまいました。
その間に姫は木工道具と秘密の品を片付けられて、それはそれで良かったのですが、サクナはどこに行ったのかしらと少し不思議に思いました。
そして、何か持って帰ってきたと思ったら、いきなり口づけられたのです。
口づけは長く続き、その間に髪を撫でていた手は少しずつ体を弄り始め、素肌を求めて服の隙間から侵入しようとし始めました。
と、そこで姫は我に返って、二人の間に無理矢理隙間を作りました。

「ちょっ…と、待ってっ」
「もう待った」
腐っても鯛、雨で割れても桜桃、姫馬鹿なれども当主は当主。
無意識にべたべたしては居りますが、さすがに外では抱き寄せたり手を繋ぐ程度が限界なので、サクナも一応ここに至るまでかなり待ったとは言えましょう。

「もう待ったかもだけど、でも、でもちょっと待ってっ!」
「あ?何だよ」
「私、埃っぽいっ…」
確かに、姫は多少汚れていました。
今までの数日は外に出たと言っても、あずまやでアダンとお喋りしながら木工をやっていただけだったのです。それに引き換え、今日は柵を作るという、昨日までより遥かに大掛かりな作業をしていました。埃っぽくなり汚れていても、無理は有りませんでした。

「あー、気にすんな」
ところが、待つことに痺れを切らしたサクナには、埃や汚れは待つ理由には全くならない様でした。

「大丈夫だ。汚れたお前は却ってそそる。埃っぽいお前も悪くねぇ」
「ばかっ!!気にするってばっ!汚れも埃も全然良くないわよっ!」
全く無駄な抵抗でしたが、姫はぐいぐいサクナを押しました。その抵抗が通じたのかどうかは分かりませんが、サクナは姫を弄る手を緩めました。

「分かった分かった。汚れや埃が落ちりゃ後は文句ねぇんだな?」
うん、と頷いた姫は、ちょっとこっち来いと手を引かれ、部屋の奥に連れて行かれました。
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