この作品は18歳未満閲覧禁止です
![](/image/skin/separater50.gif)
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
イかせ屋…2
第6章 その男、王子様につき…
![](/image/mobi/1px_nocolor.gif)
来る…漏れちゃう…出ちゃう!
「っんふ…んーっんっ!」
キスで限界を感じるのが好き…。
愛されてると一番感じる瞬間…。
おもらしをする中で昌さんが身震いをする。
お腹の中に熱いものが広がってく。
一緒に達した幸せ…。
この人と結婚します!
昌さんを抱きしめるようしがみついたまま彼の腕の中で眠る。
これだけ幸せなんだから、翌朝は幸せなままで目覚めたかった。
嫌な着信音がする。
目を開けると昌さんが私の前に携帯を出す。
「鳴ってるぞ。」
滅多に鳴らない私の携帯…。
鳴る時はろくな用事じゃないからうんざりとする。
誰よ…、朝っぱらから…。
着信歴を見る。
………。
出たくない。
そう思うと、携帯が留守電に変わったらしく着信音が止まる。
「出ないのか?」
昌さんが少し怪訝な顔をする。
「出ようとしたら切れちゃったの。」
微妙な言い訳をする。
やだなぁ…。
そう思うとまた着信音が鳴り出す。
しつこいなぁ…。
諦めて電話に出た。
『ちょっと、梓!最近はどうしてるの?』
甲高い声で一方的にマシンガンのように言って来る。
お母さん…。
「別に…、元気よ…。」
落ち着いたら昌さんの事を言わなくちゃ。
一応、それは考える。
『なら、いいのよ!それよりも、アンタ!今年はいつ帰って来れるのよ?』
今年はって去年は帰ってません…。
てか…、ここ2年は帰ってませんよ?
だって…。
『とにかくもう年末だし、アンタに大事な話があるから帰って来なさいよ!』
「大事な話?」
『そう、だから、いつ帰れるの?』
「まだ、わかんないわよ。」
『わからないはずないでしょ?とにかく帰って来なさい!』
「だから…、何の話?」
『いいから…、帰って来なさい!じゃあね。』
電話は一方的に切られた。
いつもいつもいつも…。
怒りが湧いて来る。
私の実家。
大嫌いな実家からの呼び出しに朝から不機嫌になる私だった。
![](/image/skin/separater50.gif)
![](/image/skin/separater50.gif)