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ビスカスくんの下ネタ日記(くすくす姫後日談サイドストーリー)
第1章 初めまして
●月●日

今日はサクナ様が婚約者様とお戻りになった。
婚約者様のスグリ様は、想像してたのと全然違う方だった。
なんつうか、果物で言ったら押したら潰れそう系、な。
苺とか桃とか葡萄とか。
こういう女はこの辺りにゃ居ねーな。
これじゃ今まで言い寄った女が全滅なのも納得だ。

お二人を見ていると、見ている方が胸焼けしそうな睦まじさだった。
本人達は無意識かもしんねーが、とにかく常にいちゃいちゃしている。
初めて都に行かれた後に厨房で会った連中が「都で別人にすり替わったかと思った」と言っていたのは大袈裟じゃあなかった事を、この目でイヤと言うほど見た。
サクナ様は結婚に興味が無いだとか女に興味が無いだとか人間に興味が無いだとか果物にしか立たねえとか言われていたけど、好みの女には興味が有ったらしい。
興味が有りすぎて、俺がちょっとスグリ様に話しかけたら罵詈雑言を浴びせられた。
ひでえw
俺はスグリ様にはそういう意味での興味はねーよ。
なんつうか、カヤネズミ的な可愛さ?は感じるが、カヤネズミとヤりてえ奴が、この世に居るか?
そこを納得させとかねーと、命が危ない。
仕事ももちろん有ったんだが、そんなこんなで思うところが有って、サクナ様をちょいとお借りしてみた。

「すみませんでしたね、お帰り早々」
とりあえず、謝っておく。

「お前それ絶対思ってねぇだろ」
「ちったぁ思ってます」
うん、ちったぁ思ってる。
ゼロではない。
ここから、俺の主張をしとくことにする。

「いやー、スグリ様みてぇな方がお好みだったんですねえ」
「どういう意味だ」
「や、道理でウチのお嬢様には目もくれない訳だなと…おっぱいデカくはないですからね」
「刻むぞお前」
押したらへこむ果物系の女がお好みで、なんつったら二重の意味でお怒りを買いそうなんで気を使ったのに、この仕打ちかよ。
ひどすぎるw
あんたのナイフで刻まれた日にゃあ、二度と元にゃ戻れねーよ!!

「ひでぇなあ。正直な感想を言ってるだけですぜ。男なら誰でもスグリ様のおっぱいは」
「おっぱい言うな、スグリが汚れる」
いや、おっぱいはおっぱいだろ。
誰に付いてても、おっぱいだろ。

「…豊満で美しいお胸は、男の浪漫を掻き立てますね」
「どこも立てんな。立てたら即畑に埋めるぞ。…あ、そうだ。」
埋められんならどこの畑が良いか考えていたら、話が逸れた。
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