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ビスカスくんの下ネタ日記(くすくす姫後日談サイドストーリー)
第16章 用法用量は大切です

「お前の持ってた酒と、俺の持ってた酒ぁ、違んだよ。ビスカスにやった奴ぁ、お前の持ってた奴の改良版だ」
「ふぇ?改良版?」
「ああ。お前が前に飲んだ奴の配合を変えて、効果が続く様にしたんだよ。お前がイき……」

「へ?おまえがいき?」

「お前がいき……なり、酔っ払ったからな!!」

 ………………。
 分かりやした。
 大体、分かりやしたよ?
 スグリ様が、イっ………………んですね?

「なるほどー。って事ぁ、違う……つっても、そんなにゃあ違わねーって事ですね?」
「あ?そんなにって、どんなにだ?」
「や、使い方でさあ……例の、飲む垂らす塗……」

「え?のむたらすぬ?」

「のむたらすぬ、ってか、の……の……のんだらすぐ?飲んだらすぐ寝ちまいそうに強い酒だから気をつけろ?って事ですかねー、あはははは!」

 ……いけねえ。サクナ様を生温い目で見てる場合じゃねーわ……
 ……危なかった……!
 スグリ様は「寝ちまう……眠いわよね、確かに」とかなんとかぶつぶつ言いながら頷き、サクナ様はニヤニヤしながらこっちを見て、リュリュは噴火寸前みてーな真っ赤涙目上目遣いな顔で俺を睨んでいる。
 人間って奴ぁ、複雑だねー。

「そうだな。その辺についちゃあ同じだろうな。……で?スグリ?」
「はいっ!?」

 のむたらすぬに激しく適当な相槌を打ちやがったサクナ様が、にっこり笑った。
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