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ビスカスくんの下ネタ日記(くすくす姫後日談サイドストーリー)
第6章 余計なお世話です
「お前。嫌がらせか、それ」
「え。だっていつも行かれてま」
「お前だったら茶会の間、ローゼルの見合い相手と二人っきりで、そいつの部屋で過ごせるか?」
「は?」
ちょ。
ちょっとお待ちになりやがって下せえよ?
なんだ、なんなんだよ、その例えは!!!!!
俺がその突拍子も無ぇ例えを呑み込むどころか咀嚼すらも出来ねぇ内に、サクナ様は決まり悪そーうにぼそっと言った。

「察しろよ。今日に限っては、行き辛ぇんだよ」
「………あー…」
なるほど。
タンム様は、今日の茶会が催された原因の一部でもあるんでしたねー。

お姫さんが茶会に呼ばれたのは、サクナ様んとこの商売に、この家が関わっているからってだけじゃねえ。
お嬢様がサクナ様に振られ、タンム様とお姫さんの見合いが破談になったからだ。
お嬢様の方はまだ良い。何年前かに正式な結婚話を持ち込む前の内々の話の時にサクナ様に断られてたし、お嬢様のこじらせた初恋なんざ、ままごとみてぇな物だったからな。
だが、タンム様の方は違う。結婚前提の、正式な見合いだ。それが破談になっただけならまだしも、付き添いで付いて行った筈の、現在目の前に無理矢理居座りつつある不機嫌面のタンム様の幼馴染が、破談のすぐ後にお姫さんと結婚するとか言い出しやがった訳だ。
しかも、一生結婚しねぇとか言い張って、持ち込まれる見合い話を全部蹴って来たお人がですぜ。掌を返したようなとんでもねぇ話に、当然ながら周りは挙って大反対…で、長老会議が招集されたんですが。
なんでだかさっぱり分からねぇんだが、会議が終わってみれば、どうやら結婚は認めねーと仕方ねぇだろって話になったらしかった。
長老会議の議題はともかく、話し合った内容は口外しねぇって事になってるんで、何がどうなってそうなったのか、それとなーく鎌をかけても、領主様は欠片も口にしなかった。
理由が何であっても、長老会議で一度認められた話は、よっぽどの事が無い限りゃあ覆らねえ。
だから奥方様が茶会を開いて、スグリ様に何か姑息な罠なり何なりを仕掛けたって、それはそれ…な筈なんですがねー。

ってことで、今さっきの「察しろ」ってのをざっくり言うと、

幼馴染の婚約者を寝取った野郎が、
幼馴染の身内に婚約者が吊るし上げられる日に、
婚約者が心配だからって幼馴染の部屋に居座れるか?!
…って話ですね。

…うん。
なかなか酷ぇ話だなw
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