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ビスカスくんの下ネタ日記(くすくす姫後日談サイドストーリー)
第6章 余計なお世話です
都からお戻りになられた後のタンム様のご様子を見る限り、そこまで下世話な話じゃあ無ぇんだろうが、当たっちゃいねぇでも遠からずでは有るだろうねー…
ってな事ぁ、ご本人達にゃあ口が裂けても言えねーけどな。
お姫さんは聞いてもぽやーっとしてるだけだろうが、サクナ様にゃあ剥かれて吊されて埋められるだろうし、タンム様にゃあにこにこしながら何されるか、見当も付かねぇ所が恐すぎる。
分かりやすい仕置きと分かりにくい仕置き、どっちが良いかっつーと……どっちもご免被りたいやねー。
そこまで考えた俺は、大人しく事情を察して差し上げて、傍若無人なサクナ様の居座りを受け入れる事にした。

「分かりやした。お好きなだけ居て下せえ」
「済まねぇな。茶会が終わったらとっとと帰るから、それまで許せ」
下手に出たような口の聞き方をしちゃあ居るが、この御方ぁ机に何か広げ始めたよ。
仕事すんのかよ、ここで。
まあ俺ぁ半分あんたんとこの雇い人みてぇなもんですから、構わねぇっちゃ構わねーんですが。

「ご婦人方のお集まりですから、男にゃ手出しできませんからねー。まだご結婚前ですし、何か適当な理由で断ることも出来たでしょうが、ずっと断る訳には行かねぇでしょうし…ま、大奥様がお出でですし、お嬢様もご一緒です。大事にゃあならねぇでしょうよ」
「…大事にならなくっても、気に食わねえ」
早速仕事始めやがったサクナ様は、何かの書類を不機嫌そうに眺めながらボヤいた。

「面白半分で『見合い』の話なんか聞かれてみろ。あいつの立場が悪くなる」
「タンム様が関わってますからねー。聞かれない訳にゃあ行かねぇでしょうな」
そりゃあねー。仕方ねぇでしょ、事実なんだし。
それに、聞かれようが聞かれまいが、立場は元々良くねえですよ?

今でこそ、スグリ様は騙されやすくて物事を深く考えねぇ、カヤネズミとかウサギみてーな女だって分かりやしたが、お会いする前の噂だけの時ぁ、サクナ様でも手玉に取っちまう百戦錬磨の妖婦かと思ってましたからねー。今となっては妖婦に鼻で笑われそうな小動b…御方だって存じてますが。
もっとも、お二人だけの時ぁ妖婦に豹変されるのかも知れねーよな、何せウサギだからなw…命が惜しいから言わねーけどな。んな事考えたなんて、バレるだけでもおっかねぇわ。
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