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ビスカスくんの下ネタ日記(くすくす姫後日談サイドストーリー)
第6章 余計なお世話です
「ローゼルは、スグリ様とお友達なの?」

この声は、大奥様。
嘘だろ。
大奥様から何かお言葉を賜るなんざ、何をなさりやがったんだ、ウサギ姫…。
大奥様は愛想良くはなさっているが、口は石のように重い方ですぜ?
用事が無けりゃ口は開けねえ、気に入らねー奴にゃあ用事が有っても開けねーって位の方ですぜ?
お嬢様の性格はお父様譲りじゃ無く、間を飛ばしてまっすぐお祖母様譲りなんじゃ無ぇかと思える様な方ですぜ?
そんな方が、お嬢様と友達なのかなんて言う、物凄く私的なお言葉を口にしてらっしゃる。
お友達かと聞かれたお嬢様が、何とも答えられずに口籠もってるだろう所に、満面の笑みを音にした様な、弾んだ声が聞こえて来た。

「ええ、大奥様!ローゼル様には、いつも、とても良くして頂いておりますの!!」

…おーい、ウサギ姫様?
いつもって、いつですかい?
あれか?お嬢様にわざわざ、俺が伝授して差し上げた出来の良ーい下ネタを、披露してくれやがりなすった時ですかい?
確かに下ネタ言われた割にゃあ、お嬢様はお姫さんには良くしなすってたな。あれだけ大声でおっぱいおっぱい言われても、すんげぇ顔をなさっちゃ居たが、お姫さんにゃあお咎め無しだったからね。
その分俺にゃあ、容赦無くキツい仕置きをなさったけどなw

「この地が初めてで何も知らない私に、丁寧に分かりやすく色々教えて下さって…私の方が年上なのですけれど、お姉様みたいに頼りになる、素晴らしいお友達ですわ!」
俺は、スグリ様の絶賛に対してお嬢様がどんな顔をなさってるか見たい気持ちを抑え切れずに、一瞬ちょいと覗いてしまった。
…お嬢様。
口元は引きつりながら笑ってるのに目は笑って無ぇし眉は困ってるっていう、変なお顔になってやすぜ?大問題だな。水晶の薔薇って名前が号泣しまさぁ。
スグリ様は、予想通り真っ赤な頬っぺで屈託の無い満面の笑み、奥方様は癇癪起こす寸前の無表情、若奥様は陰に隠れて姿が見えねえ、大奥様は背中しか見えねぇなあ…と思ってたら、スグリ様から目を逸らしたお嬢様の視線が俺の上を過ぎり、お嬢様の気配が瞬間的にぶわっと燃え上がった。
…マズい。
見られたねー、完全に。
まあ仕方ねーやな。どうせこの後、お二人にサクナ様が俺の部屋に居るって、声をかけなきゃいけねーしな。
俺は、その後も続いた話が終わってお嬢様とお姫さんが二人になるのを、物陰で待った。
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