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ビスカスくんの下ネタ日記(くすくす姫後日談サイドストーリー)
第6章 余計なお世話です
「……すぐりさまー……」
お嬢様とお姫さんが二人になったのを見計らって、俺はスグリ様に声を掛けた。
お嬢様に声を掛けなかったのは、これ以上お怒りを買うと、厄介だからだ。
スグリ様は、いつもの様ににっこにこなさって、嬉しそうに俺を見た。
そりゃなー、あの女ぎ…いけねえ、サクナ様のが移ったわwもとい、あの奥方様や大奥様、ついでに若奥様の揃い踏みした茶会で緊張しなすったでしょうから、顔見知りに会ったら嬉しいでしょうよ。決して俺に会ったのが嬉しい訳じゃありやせんから、殺人光線はご勘弁を…と、部屋でイライラしながら待ってる気がするサクナ様に言い訳してみた。

「お迎えに参りやしたー」
そこで止めて置けば良かったものを、俺はお迎えに来た理由とサクナ様の暴虐について、スグリ様にちょいと報告しておく事にした。

「サクナ様ぁ、俺の部屋に押し掛けてらっしゃいますんですよー」
「あら!どうもありがとう!サクナ、ビスカスさんの所にお邪魔してたの?ご迷惑お掛けしなかった?」
うんざりした体でボヤくと、スグリ様はサクナ様の暴君っ振りをよーく分かって下さってるからか、済まなそうに返事をして下さった。
さすがだな、ウサギ姫。きっといっつも横暴な扱いで、ひーひー言わされてるんだろーねwww

「…サクナ様が、ここにいらっしゃる?」
俺がスグリ様と楽しく身近な暴君に付いて語り合っていたら、別の暴君の、底冷えするような声がした。

「…しかも、お前の部屋にいらっしゃる、ですって?」
俺は、俺の最も身近な暴君であるお嬢様の言葉に、へえ、と軽く頷いた。
事実ですからね。暴君と言えども、事実の前にはひれ伏すしか有りゃあせんからね。
ところが、だ。

「ビスカス。気は確か?」

…………
……はあ?!
なんだ、そりゃ!?
言うに事欠いて、「気は確か?」だと?!
なるべく見ない様に、見ないよーうにしていた弱ぇ所をサクナ様に無遠慮に踏み荒らされ、加えて痛くも無ぇ…ことも無ぇ腹を探られ、その後ウサギ姫と和やかに戯れて荒んだ心も持ち直したかと思いきや、追い討ちを掛ける様に、「気は確か?」。

サクナ様。
お嬢様。
お前さん方お二人共、俺を、何だと思ってやがりなさるんですか!!!!

「…へえ。確かも確か、これ以上無ぇくれぇ確かでさあ」
クソどーでも良くなって自棄になって答えた所へ、助け船がもたらされた。
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