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ビスカスくんの下ネタ日記(くすくす姫後日談サイドストーリー)
第8章 ビスカスくんの一番長い日
余興だからこそサクナ様は、スグリ様が余興に乗っかりたくなるのに最適なお相手として、お嬢様を選んだだけだ。で、案の定スグリ様は乗って来られて、場が盛り上がった。
それで、良いじゃねーですかね?
「別にお嬢様がどなたとどうなさろうが、宜しいですよ」
言った途端、お嬢様はキッと俺を睨み付けて、踵を返された。
「お嬢様?どちらへ」
「お前に関係無いでしょ」
「関係無くは御座いません。それが私の仕事ですから」
「何よ。クロウみたいな喋り方しちゃって」
はあ?酷ぇ言い草だねw
「お嬢様が、言葉使いはきちんと、と仰ったんでしょう?」
「知らないっ。」
おい。知らねぇって、何だよ。
「無責任な」
「無責任って言葉、そっくりお返しするわ。お前だって私を放って置いた癖に」
おいおい、待て。いつ放っといたよ。
言い掛かりも甚だしい。
言い掛かりが酷過ぎてきちんと返事すんのが面倒くさくなったのと、お嬢様を追い掛けて人気の無い廊下に出ちまったのとで、さっき「知らない」と言われた言葉使いを普通に戻す事にした。

「放っといたって、何ですかい?俺がサクナ様に頼まれ事してお嬢様のお相手どころじゃ無かったってなぁ、お嬢様だってご存知ですよね?」

「じゃあ何もしてなかったら、サクナ様の後のお相手になってくれたの?」
「は?」
「ほら見なさい。放ったらかす積もりだったんじゃないの」
「違いますって!俺じゃあ、お嬢様のお相手にゃあ不足じゃ無ぇですか」
「どうしてよ!お前、誰より一番上手いんでしょ?サクナ様もお兄様もそう言ってたじゃない。なら、どうして不足が有るの?」
ああ、そうでさあ。
俺は天才だからな。俺だけが言ってんじゃねえ、自他共に認める天才だ。だが、天才なだけじゃあ、決定的に不足な物が有んだよ。

「俺ぁ背が足りねーでしょうが!背が!」
そう。男の方が背が高いか、少なくとも同じじゃねえとお相手すんのは難しい。お相手できねー理由は、それだ。
もっとも、やって出来ねぇ訳じゃ無え。何たって俺ぁ天才だからねー。
ただ、お嬢様に恥をかかせたくねーだけだ。
お嬢様は、子どもの様に唇をむっと尖らせた。
「私の背が、伸びたから?」
「え」
「子どもの頃、大きくなったら一番くるくる回してくれるって、言ったじゃない」
ああ言ったよ。言いましたよ。
けどあん時は、大きくなったらこんな事になるたぁ、思っても居なかった。
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