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ビスカスくんの下ネタ日記(くすくす姫後日談サイドストーリー)
第8章 ビスカスくんの一番長い日
口づけと言うよりは衝突と言った方が近い様なそれは、もうちょっとで歯で唇が切れそうな勢いだった…危ねーです、お嬢様。
しかし、一瞬触れたその場所は恐ろしく柔らかく滑らかで、まるで朝方の薔薇園で開き初めた、紅薔薇の花片の様だった。
突然の事に俺が呆然としていると、真っ赤な顔の暴君が勝ち誇った様に言った。

「お前、今、私のたった一回しか無い貴重な初めてを、奪ったわね?…観念なさい」
…おい。
観念しろって、「たった一回しか無い貴重な初めて」直後の妙齢の佳人が言う言葉なんですかい!?
やべえ。どこまでも酷すぎて、変な笑いが込み上げそうwww

「いやいやいや!今なぁ無しでしょ!今なぁ完っ全に、お嬢様が勝手にしたこっ」
うっわ、しまった。
また、口づけられた。
今度は「こ」と「と」の間で俺の口が開いてたせいか、お嬢様は俺の唇をぺろっと舐めて、舌を入れてきた。
…ちょっ…!!あああああ!!
どこで憶えたんですかい、こんな事…!!
俺の大事なお嬢様が、いつの間にこんな、如何わしい真似を…!!
俺は衝撃の余り、頭ん中が真っ白になった。
真っ白いまま衝撃と気持ち良いのが混ざり合って、失血死の前に悶死しそうになっ…

「…っ……んっ…」

お嬢様っ…何エロい声漏らしてんですかい…!!
俺は堪えまくった末に我慢の限界がちょびっとだけ切れて、苦しげに離れようとするお嬢様の舌を、最後の最後にほんのちょっとだけ、ちゅっと名残惜しく吸い上げた。
あー…柔らかくてあったかくて濡れててぬめってて時々ざらっとして良い匂いがしてほんのり酒の味がしてエロ可愛い甘い声が聞こえて、もうすんげー気持ち良かったわ…
…これ、桃源郷って奴ですか…?
大変御馳走様でした、夢。

「…ほらご覧なさい。私の勝手じゃ無いじゃない」
俺が桃源郷の余韻に浸ってるってのに夢の中の暴君は、今さっき初々しく誘って来た舌で、俺を詰った。
「今お前だって、私を吸ったじゃない」
「吸っ…!!!!!!」
お嬢様っ…!?お嬢様を吸ったって、吸ったって、吸ったってっ…!!
なんっっつう、破廉恥な…!!
や、舌ぁ、吸いましたよ?吸って欲しそうに絡んで来たんで、ちびっとだけ、吸いましたよ?吸ったら俺の腰の辺りが、すんげーゾクゾクしましたよ?
だけど、舌の先っちょ以外は、吸って無えよ!
お嬢様の「吸われた」発言で、俺ぁあちこち、爆ぜそうになった。
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