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SSS
第1章 誓いのイースター・エッグ
「悪かった…俺はただ、エイプリルフールのつもりで……」
「エイプリルフールは一日の午前中まででしょ! メール来た時こっちは夜の七時でしたから!
それにね! いくらエイプリルフールでも吐いていい嘘と悪い嘘があるの!」
「ぅ……」
痛いところを突かれ、凪の顔が大きく歪む
「……」
「……」
「……」
「……来て!」
黙ってしまった凪に痺れを切らし、美和が強く凪の手を引いた
「え、あ、おい!」
されるがままに家に引き摺り込まれ凪は慌てて靴を脱ぐ
「美和、待てって……っ!」
そのまま彼女の部屋まで連れ込まれ、ベッドに思い切り押し倒される
「……ハァ、ハァ…」
自分より大きい相手を扱って美和は軽く息を切らせていた
「美和……」
凪は驚きながらも大人しく組み敷かれたままだ
「お前こそ何があった? 男を押し倒すなんてな」
「……知らないっ」
「…っ……」
胸ぐらを掴まれ、殴られるのかと思わず身構える