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抱かれる日々
第5章 捨てきれてなかった感情

ーガチャー
「失礼します」
「早くおいで朝食だ」
あたしは主人様の真横に座る
真横というのも可笑しな話だけど真横じゃなきゃ主人様の手が届かないから
「優美の笑顔見せてごらん」
ニコッと心にもない笑顔を向ける。ちゃんと笑えてるだろうか?
自然に笑いたい....
あれ? 自然に笑う事なんて人間出来るのかな?
あたし2年前までは自然に笑ってたのかな?
「可愛いよ優美」
《旦那様お食事の用意が出来ました》
沢田さんは昨日の夜とは一変キリッとした顔をしている
あたしは1つ1つありがたみを持ち口へと運ぶ
2年前まで食事にありがたみを感じた事なんてあったのだろうか。
こんな人生に運ばれて良かったのかもしれない?

