この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
抱かれる日々
第15章 優輝の思い出

俺と鉱輝と女の子でいつも遊んでた
その子とは生まれた時からの許婚だからね
大財閥のお嬢様だったけど頑固で正義感あるくせ泣き虫
俺が鉱輝を泣かした時
「カモミールの知られてない花言葉って知ってる?
"仲直り"なんだよ! だからこれを渡して仲直りして!」
花が大好きでほとんどの花の花言葉を覚えていつも大事にしてた
その子の笑った顔が何より愛らしくて俺の初恋の子
だけどその子が10歳になった時に
家を抜け出して遊んでたら車に轢かれちゃってね
優輝様はそこで黙り込んでしまった
「その女の子はどうなってしまったんですか?」
「一命は取り止めたけど意識障害を起こして記憶をなくした。
その事があって会う事を禁ざれさようなら的な」
あたしは一つ思い当たる事が合った
自分も10歳の時からしか記憶がなかった事
「いきなりこんな話してごめんね」
「いいえ」
もしその子があたしならば優輝様達と出会って
多々思う懐かしい感じなどがはっきりする
って...そんな事あるわけないわね
それに優輝様たちもそんな事一言も言っていないのだから

