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白紙
第4章 利用


「おい」

「あっ…」

「なんか食うか?」

「名前は、名前はなんですか」

じっとわたしの目を見つめ、ため息をつく。

「……知る必要はない。お前の名前も興味ない」

「じゃあなんて呼べば…」

彼は俯き、悲しげな表情でわたしを見た。

「……弟切草」

「え?」


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