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本の夢…
第10章 卒業



先生が激しく私の中を掻き回す。


「あぁ…、夢…、いい…、イクよっ!」

「イーッ…クゥ…。」


私の中で弾ける先生を感じる。

2つの脈が1つになる。

永遠に感じる一瞬…。

本ではわからない瞬間を私は先生という現実で感じる。

何度も私の顔に先生がキスをする。


「後少し…、後少しだから…。」


先生がそんな独り言を呟いて私に何度もキスをする。

暖かくて気持ちよくて、いつの間にか眠っていた。


「夢…、大丈夫?」


先生が心配そうに私を見ている。


「大丈夫…。」

「良かった。無茶をし過ぎたかと思った。」

「先生が凄く気持ち良かったの…。」

「それが一番大切な事だ。」

「先生は?」

「気持ちいいよ。だから夢とはずっとそばに居たいと思う。」


先生とお風呂に入ってからモーテルを出た。

夕食に先生としゃぶしゃぶのお店に行く。


「お鍋?」

「寒い日に愛してる人と食べる最高の食事だと僕は思う。嫌いな人とは鍋は食べたくないだろ?」


確かにそうだと思った。

私の家ではお鍋なんか食べた事がない。

先生と食べたお鍋は本当に暖かくて美味しいと思う。


「またお鍋を食べたい!」

「そうだね…、約束をしよう。」


先生が子供みたいに指切りをする。

だけど、その先生の顔は凄く切ない顔だった。

お正月はおばぁちゃんの家に行く。


「やっと卒業だね…。」


叔母さんが私にお年玉をくれてそう言った。


「卒業をしたら1人で暮らす部屋とか探さないと。」

「それなら叔母さんに任せてくれる?」

「叔母さんに?」

「ある人からいい物件の紹介をされているの。」


ある人から?

よくわからないけれど、お父さんが出してくれる大切なお金だから、叔母さんに任せる事にした。



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